請負契約とはどのような契約か

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1.請負契約とは

請負契約(うけおいけいやく)とは、一定の仕事の完了をすることを目的とする業務委託契約の契約形態の一つです。
受託者は、仕事を完成させる義務を負い、その結果に責任を負います。 また、成果物が存在します。
仕事を完成できなかった場合には、債務不履行責任を負います。

2.契約不適合責任

請負契約では、受託者は、契約不適合責任を負います。

成果物に契約不適合がある場合

  1. 履行の追完請求
  2. 代金の減額請求
  3. 損害賠償請求
  4. 契約解除

を行うことができます。

契約不適合責任は、委託者が契約不適合を知った時から1年以内に受託者に通知すれば行使できます。
ただし、受託者に故意重過失がある場合、期間の制限の適用はされませんので、注意しましょう。

3.請負契約の例

請負の例としては、建築工事、物品の製作などがあげられます。
例えば、家を建設する場合、成果物として家があります。
もし家が完成しなかったら、報酬は受け取れませんし、住んでみて欠陥住宅であることが分かったら、契約不適合責任を負います。

ITの現場では、詳細設計、開発については、請負で締結することが多いです。

IT業界でよく耳にする契約書に準委任契約があります。